ETFの仕組みについて
金融商品の1つにETFがありますが、こちらの仕組みがいまいちよくわからないので教えていただきたいです。
【質問の背景】
ETFは上場投資信託であり、インデックス等のベンチマークに準じた動きをする商品との認識です。
場中で日経平均が1%上昇すれば、日経平均をベンチマークとするETFは 1%上昇する認識です。
しかしETFは同様に買い注文、売り注文があり、板ももちろんあります。
価格決定は需要と供給に委ねられるという原則を考えると、適切にベンチマークと同じ動きができるという仕組みが理解できません。
イメージとして、ETFを運用してるマザーファンドのようなものがあり、そこでベンチマークと同じような動きにする仕組みを作っているのかと思っているのですが、理解はあってますでしょうか?
詳しく教えていただければと思います。
よろしくお願いします。
回答 1件
- 大塚 さゆり
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ご相談者様は、ご自身でも色々と勉強なさっているご様子ですね。 主体性をもって投資を行うのは大切なことだと思います。 さて、ご質問のETFについてですが、ETFを組成する際の出資者は銀行や保険会社や年金基金や証券会社などの機関投資家が中心になります。ここが一般の投資信託とは異なります。日経平均のETFであればそれを構成している銘柄と同等の現物株式ポートフォリオを拠出することでETFを受け取れる仕組みになっています。 ETFの種類によっては、現物株の拠出でなく現金やファンドオブファンドの形をとるものがありますが、国内の指標に準ずるETFは概ねその形をとっています。 もうお分かりと思いますが、なぜ指数に連動するのかは、設定時の時価総額に占める個別の銘柄の割合で現物株を保有しているからです。 市場で売買できるのは、設定時に出資した機関投資家が持っているETFを市場を通して一般投資家に売却しているからとなります。 ETFは基準価格と市場価格と2つの価格を持つことになるので乖離が生じますが、市場価格が基準価格と大きく乖離しないようにマーケットメーカーと言われる証券会社や海外の専門業者が市場の流動性を確保しつつ相対取引を成立させるようにしていますので大きな価格の乖離が生じないという訳です。 ご相談者様の投資の一助になりましたら幸いです。2022年05月22日