日銀の政策変更について。
質問したい内容は、先日行われた日銀の政策決定会合で実態された政策変更についてです。
イールドカーブコントロールの変更が主であったように感じますが、その決定によって、株式市場や為替に、これから先どのような影響があるのか、あまり本質的理解出来ずにいます。
日本の金利も上がると考え間違いないのでしょうか?
そうなると、住宅ローンや、車のローン、保険会社の売上などに影響があると考えているのですが、何かその他、注意すべき点が有れば教えていただきたく存じます。
回答 1件
- 高橋七実
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ご質問ありがとうございます。 12月は日銀の金融緩和の修正が大きくマーケットに影響与えましたね。 黒田総裁の会見では変動幅は広げたものの「0%程度」という目標は変わっていないため、『イールドカーブコントロールの基本は全く変わっていない』と発言しています。 そうはいっても市場金利は上昇しており、黒田総裁の説明があっても、市場の解釈は様々で 黒田総裁はこれまで金融緩和の修正を全く示唆(しさ)していなかったこともあり、サプライズ感が強まり市場が下落しました。 結論から申し上げると、 固定金利は、少し上がるが急上昇の可能性は低い 変動金利は、ほぼ影響なし 企業向け貸出金利は、会社によるが影響はほぼ断定的と見ています。 次に銀行の立場からも考えてみますと、預金はたくさんあるのですが貸出先をみつけにくいという状況です。 これは日本全体でみて、「お金がもっと必要」という会社がかつてほど多くはないことが主な要因で、借り手が優位になります。 そのため貸す側である銀行は、金利を多少低くしてでも貸そうとするため、金利が大きく上がるとは考えにくいです。 長期金利は日銀の金融政策だけで決まるわけではなく、「中長期的な経済の実力」によって左右します。 為替に関しても同じことが言えます。 まとめると、一時的には影響があっても長い目で見ると大きな影響はないと考えます。 文字数制限があり、結論ベースでなかなか金利と経済の関係や中身をお伝えできませんでした。 もし無料個別相談にお申し込み頂ければ、具体的なお話が可能です。 よろしければ、お申込みお待ちしております。2022年12月28日